- しろくま電力って電気代高い?
- 料金プランは市場連動?
- 自分に合った電力会社と契約して効率的に電気代を節約したい!
「しろくま電力(ぱわー)」の家庭用料金プラン「しろくまプラン」は、2023年6月から販売開始されたプランです。
比較的新しい電気料金プランのため、怪しいと感じている方もいるのではないでしょうか?
電力会社の比較では、各会社の料金プランをよく理解していないと、
- 自分の生活スタイルだと割高
- 地域によっては割高
- 急に電気代が高騰するリスク
ということに気づけないので、注意が必要です。
この記事では、「しろくま電力」の特徴と口コミや評判について解説します。
- しろくま電力の特徴
- 大手電力会社との比較
- どんな人に向いているか
結論:北海道エリアの方は電気代削減見込ありです。エリア別はおすすめ度は以下です。
エリア | おすすめ度 |
---|---|
北海道電力エリア | |
東北電力エリア | |
東京電力エリア | |
中部電力エリア | |
北陸電力エリア | |
関西電力エリア | |
中国電力エリア | |
四国電力エリア | |
九州電力エリア |
しろくま電力はエリアによって、削減効果見込みが異なります。
中部、関西、九州電力エリアの方には不利です・・
自分に合った電力会社を選ぶことが電気代節約の第1歩です。
しろくま電力が、あなたの選択肢となるかどうか、ぜひご参考にしてください!
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結論:しろくま電力は北海道エリアが一番安い
しろくま電力の料金プラン「しろくまプラン」は、基本料金、電力量料金ともに大手従量電灯プランよりも単価が安い設定です。
その中でも特に効果が見込めるのは、北海道電力エリアです。
残念ながら、中部電力、関西電力、九州電力エリアは切り替えの効果が見込めません。
北海道エリア以外も安そうだけど?
電源調達調整費単価の影響もあります。
実際には、基本料金、電力量料金以外に、電源調達調整費単価による上乗せがあります。
我が家の電力使用量でシミュレーションしてみました。
※オール電化住宅なので電気使用量多めです
北海道以外でも、大手従量電灯プランより安いエリアはありますが、しろくまプランは市場連動型であることも考慮する必要があります。
電気代が節約できる可能性があるエリアの方は、参考にしてください。
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しろくま電力の基本情報
しろくまプラン(個人・小規模法人向け)は、グリーン電力100%の電気サービス「しろくま電力(ぱわー)」より2023年6月に販売開始されたプランです。
しろくま電力の基本情報をサクッとまとめると以下になります。
しろくま電力の供給エリア | 沖縄・離島を除く全国 |
---|---|
電気料金プラン | 「しろくまプラン」(低圧:個人・法人向け) 基本料金+電力量料金+再エネ賦課金+電源調達調整費 ※高圧・特別高圧向けは「市場連動型しろくまプラン」 |
申込み方法 | ネットのみ(申込みフォームはこちら) ※電話は不可 |
支払い方法 | クレジットカード払い コンビニ払い PayPay払い |
契約期間・解約金 | なし |
工事・初期費用 | スマートメーターが未設置の場合工事あり(無料で設置) |
しろくまプラン電気料金
しろくまプランの電気料金構成は、大手電力会社の従量電灯と同様で、以下のようになります。
大手電力会社と比較すると、
- 基本料金は大手より安い(中国,四国の従量電灯Bは除く)
- 電力量料金単価はどれだけ使っても固定(大手は3段階で高くなる)
といった特徴があります。各エリアの具体的な料金単価は以下です。
従量電灯B | 北海道電力単価 | しろくまプラン | |
---|---|---|---|
基本料金 | 1契約あたり | ||
10A | ¥ 374.00 | ¥ 330.00 | |
15A | ¥ 561.00 | ¥ 495.00 | |
20A | ¥ 748.00 | ¥ 660.00 | |
30A | ¥ 1,122.00 | ¥ 990.00 | |
40A | ¥ 1,496.00 | ¥ 1,320.00 | |
50A | ¥ 1,870.00 | ¥ 1,650.00 | |
60A | ¥ 2,244.00 | ¥ 1,980.00 | |
電力量料金 | 1kWhあたり | ||
最初の120kWhまで | ¥ 35.44 | ¥ 28.50 | |
120kWh超〜280kWhまで | ¥ 41.73 | ||
280kWh超 | ¥ 45.45 | ||
最低月額料金 | ¥ 403.70 | ¥ 250.80 |
従量電灯C | 北海道電力単価 | しろくまプラン | |
---|---|---|---|
基本料金 | 1kVAまたは1kWあたり | ||
¥374.00 | ¥330.00 | ||
電力量料金 | 1kWhあたり | ||
最初の120kWhまで | ¥35.44 | ¥28.50 | |
120kWh超〜280kWhまで | ¥35.44 | ||
280kWh超 | ¥45.45 |
電源調達調整費
しろくまプランの電源調達調整費には、料金高騰準備金という仕組み(高騰時に還付される)があります。
電源調達調整費は、しろくまプランの電力調達にかかる費用を上乗せする仕組みです。
市場連動型と呼ばれる理由ですね
一般的には、電力会社が設定している調達基準単価に対し、
- 基準単価<市場単価
-
電気料金に加算される(プラス調整)
- 基準単価>市場単価
-
電気料金から差し引かれる(マイナス調整)
となりますが、しろくまプランの場合、マイナス調整がありません。
- 基準単価<市場単価
-
電気料金に加算される(プラス調整)
- 基準単価>市場単価
-
電源調達調整費は0円となる
市場単価が安いときはマイナスにしてくれた方が嬉しいけど・・・
マイナスの分は、料金高騰時に備えて準備金として蓄えられます
料金高騰時は、準備金から半額ずつ還付される仕組みになります。
料金高騰時とは、市場単価が、予め設けられた還付基準単価を超えたときです。
還付基準単価は、各エリアとも20円/kWh(2024年1月時点)になります。
しろくま電力のメリット
しろくま電力のメリットについて解説します。
大手電力会社よりベースの料金設定が安い
基本料金、電力量料金ともに、大手電力会社よりも安くなる傾向です。
最大で25%程度安いとされています。
冒頭で示したシミュレーションでも、北海道エリアで約23%安かったですね。
どれだけ使っても電力量料金は固定
しろくまプランは、電気使用量が多くても少なくても、電力量料金単価は固定です。
大手電力会社の従量電灯プランは、電気使用量が多くなればなるほど、電力量料金単価が上がります(3段階あります)。
つまり、電気使用量が多いご家庭のほうがメリットが大きいということですね。
実質再生可能エネルギー電気100%
しろくまプランで供給される電力は、実質的に100%が再生可能エネルギーにより作られたものです。
しろくまプランで電気を使うだけで、CO2排出削減に貢献できるということになります。
初期費用・解約金なし
初期費用・解約金ともに発生しないので、気軽に契約・解約ができます。契約期間の縛りもありません。
市場連動タイプのため、電気の価格が低い時期に契約、高くなったら解約、ということも可能です。
他の電力会社に切り替えるときは、切り替え先が解約対応してくれるので、しろくま電力への連絡は不要です。
市場価格については、JEPXのサイトで確認できます。
料金高騰準備金による急激な高騰抑制
市場連動タイプの場合、安いときは安いが高いときは一気に高くなる、という特徴を持ちます。
生活費の予算が立てづらく、家計管理しにくいですね
しろくまプランの場合は、安いときに預かった料金の一部(料金高騰準備金)を、高いときに還付する仕組みなので、毎月の電気代変動が少なくなります。
他の市場連動型プランより、変動幅を抑える仕組みになっています
しろくま電力のデメリット
しろくま電力のデメリットについて解説します。
オール電化プランがない
しろくまプランにはオール電化向けのプランがありません。
オール電化住宅でも契約することはできますが、電気代が逆に高くなる可能性があるので注意が必要です。
我が家の電気使用量による計算結果
オール電化住宅の方は、他の電力会社との比較を検討することをオススメします。
他電力会社からの乗り換えでしか契約できない
しろくまプランを契約するには、一旦別の電力会社と契約する必要があります。
以下のようなケースは契約できません。
- 引越し(転居)時の新規契約や継続申し込み
- 電気契約のない新築住居での新規申し込み
しろくまプランに契約後、引っ越しする場合は、一旦解約する必要があるので注意が必要です。
ポイント還元やガスセット割などがない
しろくまプランには、ポイント還元やガスセット割引などがありません。
特典付きプランを望んでいる方にはメリットが感じられないかもしれません。
ただ、時期によっては、キャンペーンなど実施しています。
しろくま電力の口コミ・評判
しろくまプランの口コミ・評判を紹介します。
「ポジティブな意見」「ネガティブな意見」どちらも確認できます。
これから利用を考えている方は、契約前に要チェックです。
しろくま電力の良い口コミ・評判
実際に「しろくま電力」を利用した方の、良い口コミを紹介します。
良い評判 | ・東電より安くなる ・1ヶ月無料キャンペーンのおかげで助かる |
---|
大手電力会社(東電など)よりも安くなるというコメントが見られます。
また電気代高騰に不安があるものの、解約金なしですぐ乗り換えれば良い、という意見も見られました。
X(旧Twitter)では、しろくま電力が行っていた1ヶ月間電気代無料キャンペーン
しろくま電力の悪い口コミ・評判
次は、しろくま電力の悪い口コミを紹介します。
悪い評判 | ・引越しと同時の変更ができない ・ガスセットプランなど常時適用の特典がない ・手続き対応に不満 |
---|
手続き対応に対する不満や、引越しの際に引き継ぎできない、といったコメントが見られました。
またガスセット割引に対する要望もありました。
しろくま電力への切り替え手順
しろくま電力への切り替えはWeb申し込みになります(電話での申し込みはできません)。
- 準備するもの
- 検針票等に記載の「供給地点特定番号(数字22ケタ)」「お客様番号」
- クレジット支払いの方はクレジットカード
- Web申込みフォームから申し込み
- 申し込み〜契約まで:5〜10営業日(土日祝除く)が目安
- 契約完了後の検針日から開通
- 検針日は切り替え前電力会社が定めた日
まとめ
しろくま電力のしろくまプランは、特に北海道電力エリアの方に向いているプランです。
特徴をまとめると、以下です。
- 料金単価設定が大手電力会社より安い
- 実質100%グリーン電力
- 解約金がない
- 市場連動だが急激な高騰を受けにくい料金設計
しかし、中部、関西、九州電力エリアの方には不向きです。
また、高騰準備金があるとはいえ、市場連動型であることには変わりありません。
固定費として家計管理しにくいため、よく理解した上で契約することをおすすめします。
いつでも解約ができるため、高騰するまでお試しで契約してみるのも良いのではないでしょうか?
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以上、参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!