現在、中部電力ミライズの「Eライフプラン」に加入している方、以下のようなお悩みはありませんか?
- 最近電気代が値上がりしているけど、今のままの料金プランで良いのか不安・・
- Eライフプランってどんなプランだったっけ?
- 他のプランで電気代が節約できないか知りたい!
電気代の仕組みを理解せずに、安易にプランを変更すると、のちに市場動向の影響を受けるなどで、結局高い電気代を支払うことになるかもしれません。
私は現在、中部電力ミライズの「Eライフプラン」に加入しています。
「Eライフプラン」は、2016年10月1日以降、新規加入受付を終了していますが、代わりとして、現在は「スマートライフプラン」があります。
本記事では、「Eライフプラン」と「スマートライフプラン」どちらがお得なのか、比較しました。
結論、Eライフプランのほうが若干お得です。
無理にスマートライフプランへの切り替えは必要ありません。
本記事を読めば、電気代のしくみを理解でき、電気代節約への第1歩を踏み出せます。
また、各電力会社の電気料金体系や比較など調べたい方は、エネチェンジが簡単で便利です。
ぜひ試してみてください!
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中部電力ミライズ Eライフプランとは
ここでは、電気代のしくみについて、まずは基本的なところを解説します。
中部電力ミライズ 電気代の算出方法
電気代を構成する主な要素は以下です。
- 基本料金
- 電力量料金(燃料費調整額含む)
- 再生可能エネルギー発電促進付加金(再エネ賦課金)
計算方法は下図になります。後述しますが、燃料費調整額が電気代高騰の要因になります。要注意です。
Eライフプランの料金単価
Eライフプランは、オール電化住宅向けのプランで、3つの時間帯に分けて電気料金単価が変わるしくみです。
*2016年10月1日以降の新規加入受付を終了しております。
各時間帯の内訳は以下のようになっています。
それぞれの生活スタイルによって、かかる電気代が変わるプランですね。
上記以外に、Eライフプランでは「オール電化住宅割引額」が適用されます。
割引額(税込) = 「基本料金+電力量料金(燃費調整前)」の5% (上限2,200円/月)
※オール電化住宅割引は、2016年3月31日をもって新規加入受付を終了しています。
中部電力ミライズ スマートライフプランとの比較
現在、新規加入を受け付けているスマートライフプランは、Eライフプランの代替プランとなっています。
料金体系がどう違うのか比較してみます。
料金単価
スマートライフプランはEライフプランと比較して以下の特徴があります。
- 基本料金は安い
- 電力量料金は高い
電力量料金は、特にデイタイムや@ホームタイムが高いです。
電気代の多くは電力量料金が占めるので、いくら基本料金が安いからと言っても、トータルでは高くなりそうです。
時間帯の内訳
スマートライフプランも3つの時間帯で分かれていますが、その内訳も若干Eライフプランと異なります。
Eライフプランと比較すると、
- 単価の低いナイトタイムの時間帯が2時間増えた
- @ホームタイムの時間帯が1時間減った
- 単価の高いデイタイムの時間帯が1時間減った
- ナイトタイムの時間帯を3パターンから選べる
- 23時〜9時までの「朝とく」
- 21時〜7時までの「夜とく」
という特徴があります。ご自身の生活スタイルからナイトタイムの時間帯を選べるのはありがたいですね。
実際の電気使用量でシミュレーション
我が家の実際の電気使用量を基に、シミュレーションしてみました。
各時間帯での電気使用量は以下です。
この使用量をそのままスマートライフプランの電力量料金に当てはめると、どうなるでしょうか?検証してみました。
Eライフプランのほうがまだ安いね。
実際にはナイトタイムの時間帯幅が増えているので、スマートライフプランももう少し安くなるはずです。
ということで、時間帯の違いを考慮して以下の補正をしてみました。
- デイタイムの使用量のうち1時間分を@ホームに移行
- @ホームの使用量のうち2時間分をナイトタイムに移行
先ほどよりは、差は縮まりましたが、結論としては、Eライフプランのほうが(若干)お得、という結果になりました。
効いているのは、「オール電化住宅割引」ですね。
現状、Eライフプランを契約しているのであれば、無理にスマートライフプランに変更する必要はなさそうです。
Eライフプランは一旦解約すると再加入はできませんからね。
厳密には、ナイトタイムの時間がどこに設定されるか、で電気料金の増減はありそうですが、私の結論としてはまだEライフプランのままでOKという認識です。
将来、オール電化住宅割引が廃止になったら、スマートライフプランへの変更を検討しても良いでしょう。
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電気代に影響が大きい燃料費調整額
Eライフプラン、スマートライフプランともに、「燃料費調整額」による電気料金の変動に要注意です。
2022年の12月から急激に上がり、過去見たことがない金額になった方も少なくないのではないでしょうか?
ここでは、燃料費調整額について解説したいと思います。一時期、「従量制プラン」のほうがお得と言われた時期もありました。
2ヶ月〜5ヶ月前の平均燃料価格が電気代に反映されます。その時々の価格に応じて、プラス調整にもマイナス調整にもなったりします。
最近の電気代高騰の要因は、平均燃料価格の高騰ということですね。
燃料費調整については下図のようなイメージになります。
平均燃料価格の上限値
中部電力ミライズの場合、一部の電気料金プランを除き、平均燃料価格の上限(68,900円)を設けています。
仮に上限値を超えた時があったとしても、平均燃料価格は68,900円として調整額が計算されています。
「一部の電気料金プランを除き」とは・・?
実は、Eライフプラン、スマートライフプランともに上限設定は廃止されてしまいました。(2022年12月より)
つまり、平均燃料価格高騰の影響を受けやすいプランということができます。上限設定が廃止されていない料金プランとしては「従量電灯A・B・C」があります。
従量電灯プランは、使用する電力量に応じて単価が変わるプランです。詳しくはこちらの公式サイトを参照してください。
燃料費調整額単価の推移
平均燃料価格上限値の有無でどの程度燃料費調整額単価が変わったのか、下図を見てみてください。
2022年12月、2023年1月が特に差が顕著ですね。
2023年2月以降、ガクッと下がっていますが、これは燃料費調整額の激変緩和措置 によるものです。
あまりにも高騰したので、政府が負担軽減策を用意したということです。
中部電力ミライズの場合、この緩和措置により、以下の金額が燃料費調整単価から差し引かれます。
- 2023年2〜9月は、7円/kWhが差し引かれる
- 2023年10〜2024年5月は、3.5円/kWhが差し引かれる
- 2024年6月は、1.8円/kWhが差し引かれる
最近、平均燃料価格は下落傾向にあるものの、今後どうなるかはわかりませんので、注意しましょう。
燃料費調整額を考慮した電気料金比較
平均燃料価格の上限が無い「スマートライフプラン」と、上限がある「従量電灯プラン」では、どちらがお得なのでしょうか?以下の前提条件で、比較してみました。
- 契約は10kVAとする
- 従量電灯はCプランとする
- 燃料費調整額単価は、2023年1月〜9月を使用する
- 電気使用量は我が家の2023年1月〜9月実績を使用する
結果としては、燃料費調整単価が爆上がりしていた2023年の1〜2月を除けば、スマートライフプランのほうが安いです。
つまり、よほど平均燃料価格が高騰しない限りは、スマートライフプランよりもお得なEライフプランのままで良いということになります。
※再エネ賦課金はどちらのプランも同じ金額なので加算していません。
まとめ|Eライフプランは結構お得なプラン
オール電化住宅にお住まいで、中部電力ミライズの「Eライフプラン」に加入されている方は、現行の「スマートライフプラン」に変更する必要はありません。
なぜなら、Eライフプランには、「オール電化住宅割引」が適用されるからです。
注意点としては、平均燃料価格の上限が廃止されているので、今後の燃料価格次第では、電気料金が高騰する可能性があるということです。
一方で、「従量電灯A,B,C」プランは平均燃料価格の上限が設定されています。
ただ現在、燃料価格は下降傾向ではあります。将来の燃料価格を予測することはできませんが、よほど高騰しない限り、Eライフプランのままで良いと考えています。
今回、中部電力ミライズのプランで比較しましたが、電力会社の変更まで視野に入れる場合は、エネチェンジで比較が可能です。
中部電力ミライズよりもお得なプランも見つかるかもしれません。※各電力会社の電気料金の仕組みを把握することが重要です。
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今回の記事が参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!